「ヴィヴィオと~」
「はやての~」
「銃火器講座~!」
(ぱちぱちぱち)
「そんなわけで始まりました。早くも大人気? ヴィヴィオとはやての銃火器講座」
「いや、まだ一回目やけどな」
「もー、はやてちゃん。細かいことは気にしないの」
「でも今回二本撮り※やし」
※二本撮り
Webラジオ等で、一日に二回分の収録を行うこと。
Webラジオでよくキングクリムゾン的展開が起こる(視聴者投稿がリアルタイムで反映されにくい)のはこれが原因。
このズレが色濃く表れたのは、『ぱにらじだっしゅ』で行われた脳内公開録音のくだりではないだろうか。
二本撮りが主流であり、一週間に一本収録しているWebラジオはほとんどない。
余談だが、昔あった『ウィッチブレイディオ』というWebラジオは三回撮りだとパーソナリティがうっかりこぼしていた。
「私達の進行も、Webラジオ風なんだね」
「そこはほら、作者の趣味や」
「さすが、趣味と実益を兼ねた講座だね☆」
「ちなみにこれ、メインパーソナリティはどっちなん?」
「うん。私(ヴィヴィオ)がメインで、EXbreaker管理人でこの講座の作者である澄さんの代弁解説をするんだって。はやてちゃんが疑問を投げかけて、私が答えるかたちが基本だよ」
「ふーん」
(はやてとヴィヴィオは、ラジオのDJっぽい机に向かいあって座っていると思ってください)
「(机に置いてある台本をめくりながら)じゃあ、第一回のテーマ」
「『弾丸による分類』だね」
「そもそも、何の分類をするんや?」
「例えば、はやてちゃん。拳銃とピストルとハンドガンと小銃とライフルとマシンガンと機関銃の違いって分かる?」
「そんなにまくし立てられて、分かるわけないやろー」
「とまぁ、こんな感じに、一口に銃火器と言っても、色々な種類があるわけです」
「へー、そうなんや」
「後々解説していくけど、拳銃と小銃と機関銃って、まったくの別物なんだよね」
「ふむふむ」
「もちろん、一口に拳銃って言っても、更に細かく分類はできるよ。でもそれじゃあ説明が雑多になるから、ここでは弾丸の種類によって、銃火器を大きく三種類に分類するね」
・弾丸による分類
1、拳銃=ピストルorハンドガン
2、小銃=ライフル
3、その他
(ついでに、漢字表記とカタカナ表記の説明もひっつけておきました)
「たったの三種類でええんか?」
「うん。まずは弾丸の種類で分類したから、三種類※になるんだ」
※作者注
はやてとヴィヴィオの銃火器講座のモットーは『初心者にこそ分かりやすく』
単純で分かりやすくするために、このような分類をさせていただきます。
こういった分類に異論を唱える方もいるかもしれませんが、そこは初心者にも分かりやすいように単純化した結果だと思ってくださると助かります。
1、拳銃=ピストルorハンドガン
「これは、俗に言う拳銃弾を撃つことのできる銃のことです」
「拳銃弾?」
「あー、まずはそこから説明が必要だよね。多分、これは図で見てもらうのが一番分かりやすいかな」
「これが、俗に言う拳銃弾の代表例だよ」
「随分とまた、ずんぐりむっくりなんやな」
「要するに、みんなが思う『ピストル』に使う弾丸。これを撃つことのできる銃のことを、拳銃って言うんだ」
「この、弾丸の下に書いてある数字はなんなんや?」
「これは、口径って言って、弾丸の大きさと種類を表すものだよ。そこまでやってると話がややこしくなるから、今回は省略するね」
2、小銃=ライフル
「これは、俗に言うライフル弾を撃つことのできる銃のことです」
「これも、画像があるからそっちを参照なー」
「さっきのとは違ってスマートな感じ?」
「これって、なんとなくワインのボトルの形に似てない、はやてちゃん?」
「あー、言われてみればそうかもなー」
「こういう形のことを、ボトルネックって言うんだ。で、こういうボトルネックな弾丸を撃つことができるのが、小銃」
「……でもこれ、右側に置いてある拳銃弾と比べると、えらくでっかいなー」
「多分右側に置いてあるのは.22LR弾で、拳銃弾の中でも特別ちっちゃい奴だと思うんだけど、それでもライフル弾は、拳銃弾よりは大きいかな」
「……“小”銃やないやん」
「そうなんだよねー。日本語では小銃って言うけど、実際には拳銃より大きい※んだよ。だから、ややこしい」
※作者注2
小説媒体だとたまに、小銃という名前に捕らわれてか勘違いしてか、まるで拳銃のように扱う描写があります。
でも小銃って、実際にはどんなに小さくても全長60cm超えるんですよ。
拳銃だと、大体20cm以内に収まります。
3、その他
「その他とは、また曖昧な表現やな」
「これは、拳銃弾、ライフル弾以外の弾丸を撃つ銃のことだね」
「例えば?」
「一番身近なのは、散弾銃=ショットガンかな」
「おー。猟友会のおっちゃんが持っとる奴やな」
「そうそう。銃刀法※に厳しい日本でも、狩猟用の散弾銃は所持が許可されてるからね。多分、日本では一番生活に根付いてる銃じゃないかな?」
「それでも、普通の人は見たこともないけどなー」
※どうでもいい豆知識
日本の銃刀法だと、散弾銃は狩猟用やクレー射撃なんかの免許を取れば所持できます。
更新制度なので、面倒ですけど。筆記試験もありますし、残弾数や使用数もチェックしなければなりません。
で、狩猟用免許を10年以上保持し続けると、狩猟用ライフルを所持できるようになるそうです。
そして、みんな大好きドラグノフは、日本の法律的には小銃=ライフルにカテゴライズされます。
つまり! みんな大好きドラグノフ狙撃銃は、日本でも特例的に所持できる数少ない銃器なのです。
まー、日本では銃器の輸入業なんて誰もやってませんから、ロシアからの個人輸入になりますが。
「あとは、榴弾発射機=グレネードライフル、とかかな。要するに榴弾……爆弾※を発射する銃」
※作者注3
実際には、爆弾とは違うのですが。
着弾により爆発する大きめの弾丸、だと思ってください。
いずれ解説しますので。ナパームファングとか言う技が(魔法なのか?)Forceに出てきましたし。
「とまぁ、こんな感じかな」
「あや。これ以上は説明しないんか?」
「これ以上説明すると、すごくややこしくなっちゃうんだ。だから、今回はここまで」
「ほな、今回のまとめやな」
・今回のまとめ
・銃器は、発射できる弾丸によって、大きく三種類に分類できる。
1、拳銃弾 を使用:拳銃=ピストルorハンドガン
2、ライフル弾を使用:小銃=ライフル
3、その他弾丸を使用:その他(散弾銃=ショットガン、榴弾発射機=グレネードランチャー等)
「それで、次回の解説の予定は?」
「次は、『その2 拳銃について』の予定です」
「拳銃を細かく分類してくんやな?」
「その通り。劇中で拳銃を使うのは、ルネッサさんとトーマ君※だから、二人の使ってる武器についても、ちょっとお話するよ」
※作者注4
ルネッサ・マグナス :StrikerS Xに登場。シルバーダガーと言う6連リボルバーを使用。
トーマ・アヴェニール:Forceに登場。ECディバイダーは何だか良く分からないが、とりあえず見た目は6連リボルバーっぽい。
「て言うか、あれガンブレイドやよなー、どう見ても」
「それは多分、言っちゃいけないことだと思うけど……」
「それと、ティアナのクロスミラージュについては触れんの?」
「あれは完全に魔法デバイスで、あくまでも銃の形をしているだけだから。魔法の力と物理の結晶の理屈は違うから、今回は除外だって」
「じゃあ、ヴァイス君のストームレイダーについては?」
「あれはどう見てもライフルだから、もっと先の回で解説するって」
「……ティアナのも解説したげればええのに」
だって……ねぇ。
あれは、普通の銃火器の知識で語ったらいけないですよ。
「それに、2回目にしてようやく劇中の銃器について解説……は、ちょっと遅くないか?」
気にしたら負けだと思っている。
「それでは、今回はここまでです」
「『ヴィヴィオとはやての銃火器講座』では、皆様からの質問や疑問、リクエストを随時募集中やで~。何か思うことがあったら、どんどん送ったってやー」
「じゃあみんな、バイバーイ」
「ほなまた次回また来週~」
いや、次回更新は未定だから、また来週とか言われると困るですけど。